Romance(ロマンセ)は他に"corrido" もしくは "corrida" と言う名前があります。特殊な“イントネーション”を持ち、アンダルシアのポピュラーなロマンセにベースを置いています。アカンパニングなしでおこなわれ、最も原始的なフラメンコスタイルの可能性があります。
Romance(ロマンセ)
Romera(ロメラ)
カディスの Las Cantiñas に属します。19世紀のポピュラーカンタオール "Tito" はクラシックであった Cantiña をバイレ可能なスタイルに仕立てました。そしてスタイルのタイトルとして自身の苗字を付けました。
Rondeña (ロンデーニャ)
Rondeñas(ロンデニャス)はマラガのロンダに起源を持つ、フリースタイルのパロです。マラガに起源を持つ他の全てのフラメンコパロがそうであるように、ロンデニャもフラメンコよりも前の時代にまで遡ります。
8音節に4つの拍子のコプラで、一般的に第2を繰り返して5の協和音ライムに換えます。もしくは繰り返しがありません。これはコンパスなしの構成で、歌詞は田園の生活をよくあらわしたものになっています。最近ではロンデニャは非常に発展し、メリスマは減退し、序盤ではよりスローな構成になっています。
Rumba(ルンバ)
Rumbas(ルンバス)はラテンアメリカにそのルーツを持ち、タンゴスのグループに属し、スタイルは2ティエンポのメトリック(韻律)で、フラメンコ化した“Ida y Vuelta”のカンテです。リズムはキューバを通してアフリカの奴隷から伝わってきた
スタイルと考えられています。ルンバはスペイン到着後、“フラメンカ”そして“カタロニア”スタイルとなりました。実際のところ、“当地”のキューバのものよりも Guarachaにそのスタイルは似ています。
異なる3人の "tumbadoras":
El Guaguancó, (La Habana)
La Columbia, (Matanzas)
El Yambú. (Matanzas)
Saeta(サエタ)
Saeta(サエタ)はギターなしのカンテでフリースタイルのグループに属しています。カンテの内容は宗教的で、一般的に一切のアカンパニングなしでおこなわれ、前述のカンテの性質から、とりわけ聖週間(セマーナ・サンタ)が代表的なシーズンとなります。その起源はアンダルシアのフォークロアで、フリースタイルの演奏メロディを持っています。
フリースタイルのメロディですが、カンテをするためには伝統フラメンコ音楽の“カンテホンド”を理解している必要があります。
歌詞は8音節で複数の異なる韻で構成され、各節は常に宗教的な意味合いを含んでいます。聖週間の時期には通りという通りに溢れる行進の行列に敬意を表するようにカンテされます。Arcos de la Frontera でカンテされる春の Saeta はシンプルで飾り気のない楽器にアカンパニングされます。
Salia (サリア)
Salida (サリーダ)
これら要素はかなり初期の頃のものです: "quejio", "escobilla" もしくは "desplante"
Sangre Gitana (サングレ ヒターナ)
ギターやバンドゥリアス、カスタネットによるアカンパニングでおこなわれます。
Seguiriya (セギリージャ)
セギリージャ (セギリージャス, セギディージャ・ヒターナ もしくは プラジェラ) はカンテ・フォンドカテゴリーに属するフラメンコ音楽フォームの一つです。フラメンコの中でもディープで表現力豊かなスタイルの一つで、そのカンテの内容は悲劇的で憂鬱で、進行はスローです。協和音、半音階の第2と第4で韻を踏み、しかし構造はそれほど厳格ではなく、そのためセギリージャスで異なるメトリック(例えば7-7-11-7 や 8-5-11-6)を見ることは珍しいことではありません。
その中でもあまり使われないものの実際に存在し認識されているのが6-11-6 の構造で、そこでは第1と第3で韻が踏まれ、第2の韻がカンテで繰り返されます。
Serranas(セラーナス)/Serrana(セラーナ)
Serranas(セラーナス)はカンテ・ヒターノ派に属し、セギリージャス系にまとめられます。12拍子のメトリック(韻律)スタイルです。セギリージャのグループにおいて、serrana(セラーナ)はアンダルシアのカンテ・カンペロです。そのため、セラーナはヘレスのブドウ園でもカンテがおこなわれていました。農地でのセラーナは後に町にやって来て6弦のリズミックギターと“出会い”ます。