アバニコ (扇子)

手塗りアバニコ

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手塗りアバニコ Ref.: 50102N117
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アバニコはバリージャスと布地部分で構成され、コットンの布地が木材に張り付けられています。木材はラッカー塗りされていたり、磨きこみがされていたりとモデルによって様々です。
 
こちらのサイズはとても実用的なサイズといえます。
手塗り
スペイン製
サイズ:35×19.5cm

アバニコは一つのエッセンシャルなアクセサリーであることに加え、女性が自由に意見を主張できなかった時代には、コミュニケーション手段の道具として、その役割を果たしていました。
19世紀、プエルトリコの若い女性たちがダンスに出かける時、彼女たちはいつ何時も“チャペロナ”と呼ばれる彼女達の母親、もしくは他の大人の女性達と一緒でその立ち振る舞いを見張られていました。こういった大人の女性たちは常に隙なく若い女性たちの監視に熱心だったのです。そこで若い女性たちは大人に気づかれることなく若い男性と意思疎通をはかる手段を思いつきました。彼女たちは、彼女たちの持つアバニコ(扇子)を本来の用途と全く違った使い方をすることで、メッセージを送ることを思いついたのでした。
 
 
☆以下に代表的であったいくつかの合図をご紹介いたします。
 
-アバニコを胸の心の辺りに持っていく:あなたはわたしの心を射止めました
-閉じたアバニコを右目に持っていく:わたしは今度いつあなたに会えますか?
-示されたスティックの本数:××時ならOKです
-閉じたアバニコで威嚇するような動きをする:そんなに軽率、不謹慎にならないでください!
-半分程開いたアバニコを唇に持っていく:わたしにキスをしてもいいですよ
-開いたアバニコを指を組んだ手で持つしぐさ:私を許してください
-開いたアバニコで左の耳を覆う:わたしたちの秘密を暴露しないでくださいね
-開いたアバニコで両目を覆い隠す:あなたを愛しています
-開いたアバニコをゆっくりと閉じる:わたしはなたと結婚することを約束します
-目線の前でアバニコで線を引く:ごめんなさい
-指でアバニコの先端部分に触れる:あなたと話がしたいです
-アバニコを何度か閉じたり開いたりする:あなたは非情な人です
-アバニコを落とす:わたしたちはお友達になるでしょう
-アバニコでゆっくりと扇ぐ:わたしは結婚しています
-アバニコで素早く扇ぐ:わたしは婚約中です
-アバニコの取っ手を唇につける:わたしにキスしてください
-大きくアバニコを広げる:わたしを待ってください
-アバニコを頭の後ろに持っていく:わたしを忘れないでくださいね
-指を開いた状態でアバニコを頭の後ろに持っていく:さようなら
-アバニコを右手で顔の前に持っていく:わたしについて来て下さい
-アバニコを左手で顔の前に持っていく:わたしはあなたとお知り合いになりたいです
-アバニコで左の耳をふさぐ:わたしはあなたと別れたいです
-アバニコで額の前で線を引く:あなたは変わりましたね
-左手でアバニコをクルクルと回す:わたしたちは見られています
-右手でアバニコをクルクルと回す:わたしは他に好きな人がいます
-開いたアバニコを左手で手繰るようにする:こっちに来てわたしとお話しましょう
-手の辺りにアバニコで一線引く:あなたが嫌いよ!
-頬のあたりにアバニコを触れさせる:あなたが好きです!
-閉じたアバニコを示すようにさし出す:あなたはわたしが好きですか?
-アバニコを右の頬に優しくのせる:はい
-アバニコを左の頬に優しくのせる:いいえ
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  • アバニコ(扇子)はその長い歴史において優雅さの象徴として、またコミュニケーションの手段として、様々な用途に用いられてきました。私たちが扇子を使って風を送るとき、私たちが感じるその清涼さはいつも私たちに喜びを与えてきました。
     また時に情熱を伝えるため、また感情をほのめかす手段に使われてきました。すなわちその姿、スタイル、眼差しは女性が男性に密に会うことを意思表示するためための唯一の伝達手段、ほのめかしの手段として使われてきたのです。つまりアバニコは上記のような女性らしさをかもしだす場面において常に”小道具のメーンキャスト”としての一面を持ち合わせていたのです。

Comentario FlamencoExport.

  • アバニコには各パーツに固有の専門用語が付いています
     
    País(パイース):布地部分
    varillas(バリージャス):扇子の骨組み部分で、染色したり透かし彫りが施される部分 
    caberas(カベーラス): 最初と最後のバリージャで他のバリージャよりも太く作られている
    calado(カラード):バリージャの上に施されたいる透かし彫りの部分 
    abanico(アバニコ):扇子の全体部分
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